一度は行きたい!3大秘境西日本編


世界には、秘境と呼ばれる人跡稀な地がたくさんあります。それはなにも海外に限ったことではありません。日本国内においても、「こんな場所があったのか!」と思わせるような場所が、まだまだたくさんあります。1989年にはJTBによって、日本の秘境100選が選ばれています。それから20年以上。今なお秘境としての魅力を保ち続けている場所を、今回は西日本に限定して3カ所紹介します。

石川県白山


石川県のシンボルにもなっている白山。この山は古くから霊峰として信仰の対象となってきました。白山信仰の歴史は古く、中世にはすでに白山修験の場として栄えており、登山口には修験道場が開かれていたそうです。
白山信仰は日本全国に広がっており、現在でも日本各地にはおよそ2,700もの白山神社が存在していることからも、その信仰がどれだけ一般的なものであったかをうかがい知ることができます。
そのような歴史的な背景だけでなく、白山には見所がたくさんあります。富士山、立山とともに日本三名山とされている白山は、活火山でもあり現在も噴火の可能性が残されています。これまでの歴史上で何度かあった噴火による火口が、火口湖となっていたるところに見ることができます。また、白山は日本有数の花の山としても知られており、登山道の途中には、さまざまな高山植物と出会えます。その中でも、クロユリは日本一の個体数と言われており、その群生する様子は一見の価値があるでしょう。

奈良県十津川村


奈良県十津川村は、奈良県南部、和歌山県との県境に位置する村。日本で最大の面積を誇る村であり、その大きさは東京23区全体の面積を上回っています。とはいえ、村のほぼ全てが山間部に位置しており、人口は2015年5月の時点でわずか3,552人という少なさです。
古来より隣接する地域とも隔絶した環境にあったため、非常に独特な文化が残っていることでも有名です。中でも面白いのが、近畿地方にありながら東京式のアクセントを用いること。言語的な離島となっていることからも、この地域の独自性が伺えますね。
交通アクセスは非常に不便で、近鉄大和八木駅、もしくは反対側のJR新宮駅からバスに乗って行くしかありません。どちらもゆうに1時間は超える長旅となりますから、それなりの覚悟を持って乗ることをお勧めします。一番良いのはやはり、車を使用することでしょう。
見所としては、十津川温泉の他に、谷瀬の吊り橋が挙げられます。1954年に架橋したこの橋は、高さ54m、長さ297mの巨大な吊り橋。これが観光名所ではなく、地元の学校への通学路になっているのですから、面白いではありませんか。

宮崎県高千穂


最後に宮崎県の高千穂を紹介しましょう。宮崎県の県境に位置するこの町は、宮崎市よりも熊本市からのアクセスがよく、車だとおよそ1時間半で行くことができます
この地域は日本神話との関わりが非常に深いことで有名です。天孫降臨の地とされており、高天原から神々が地上に降り立ったのが、この場所と言われています。
それだけに神秘的な雰囲気を残す場所が、現在でも多く残されており、中でも高千穂峡は観光地となってなお、摩訶不思議な雰囲気を漂わせています。

秘境はあなたの家のすぐそばにある!?


西日本に存在する秘境を3カ所紹介しました。ここに挙げた場所以外にも、まだまだ日本には神秘的な場所や秘境がたくさん残っています。秘境と呼ばれていなくとも、都市部を少し離れてみるだけで、意外なほどに自然が残っていることに気づかされるのではないでしょうか?
現代では秘境として認知されると観光地化して秘境でなくなってしまうという矛盾が生まれています。むしろ自分の家から少し離れたところにある山々に足を向けるだけで、意外な発見があるかもしれませんよ。秘境は誰かに名付けられる必要のない場所ですから。